業界と職種で給与のベースは決まる。本当に高い給与を狙うなら求人の検索条件にこだわろう

収益と利益の構造で物理的に支払える額が制限されるため 、仕事を頑張った時に上がる給料は業界と職種で決定するって知ってましたか?

多くの社会人は働いており、そして一生懸命に仕事をしています。そしてほぼ全員といっても良いのが、みんな給料は高いほうがいいと思っているということです。給与が高いほうがいいと思った時に多くの人がとる行動のひとつが「仕事をもっと頑張る」、そしてもうひとつが「転職する」というものです。しかし、この2つの行動をとった結果、本当に希望の給与を手にできているかというと、さほど変わらないという人たちが大勢います。それはどうしてかというと”給与を上げられない”という状態にある、構造的な問題であることが多いためです。

多くの会社では「給与を上げない」のではなくて「給与を上げることができない」

どうして業界と職種で給与のベースが決まってしまうか。それは収益と利益の構造にあります。わかりやすいものとして飲食店を例にします。業界は外食業界で、職種は調理スタッフだとしましょう。まずお店の売上以上に給与を出すと赤字です。よって、それはあり得ないことになります。そして飲食店に限ったことではありませんが、多くの企業、店舗では初期投資額、それと毎月の運用コストの2つがあります。これらは一定であり、変わることはありませんが、売上は減る可能性があります。初期投資が2000万円だとした場合、5年で償却しようとしたら毎月33万円のコストに相当します。これに加えてランニングコストが毎月かかり人件費、材料費、家賃などを支払って残った金額が利益になるわけです。この中で人件費と原材料をあわせて、売上の50%程度を占めるのが一般的で、残りの50%のなかで先ほどの初期投資を回収し、利益を出し、将来的な投資分なども貯めていくことにあります。では、売上はどうかというと、席数が仮に20席、客平均単価は900円、1人あたりの顧客の滞在時間を30分、営業時間は11時から23時までの12時間とします。このラーメン屋だとすると、最大で480席分のお客様を入れることができますが、常に満席はありえず、最大でも7割前後と考えるのが妥当です。ここではランチ、ディナー以外の時間も空けていることを加味して3割で計算をした場合、1日144席、つまり1日の最大の売上は約13万となります。そうなると売上は約400万円が最大で、ここから先ほどの初期投資の回収をした後、原材料費と人件費に割けるのは約170万円までとなります。人件費と原材料費、多くのお店では原材料費の方が高いため、4割前後が人件費にまわされるとなると、70万前後が人件費として避ける妥当な範囲であるといえます。

これを見た時、多くの人は原材料費+人件費に50%程度しか割いていないのであれば、企業がぼろ儲けをしているはずでけしらかんと思うことでしょう。しかし、これも多くの場合は誤解であり、そもそも理論値である売上は常に達成できるわけではなく、未達に終わることも多いものです。先ほどの売上は数字上の話で、実際には雨がふってお客さんがほとんど来ない日もあれば、大雪でお店を開けられない日もあったり、週末の土日はお客さんが来ない、又は平日はがらがらという立地による増減があることから、この数字どおりにいくことはまずなく、上限こそ決まっているが、常に売上は下振れリスクがある状態になります。 そうなるとある程度の余裕をもってコストをまかなえるようにしないと、圧倒言う間に会社はつぶれてしまいます。

つまり、給与は売上に依存しており、そこの天井を壊していかないと、割り避ける原資ががそもそもないため、どうやっても給料を上げることができないのです。よって、こうした業界や仕事の構造で給与のある程度の枠は決まってしまうわけです。多くの企業は「給与を上げない」のではなくて「給与を上げることができない」状態にあるわけです。

あなたの頑張りをしっかりと給与に反映させたいと思うのなら利益率の高い業界の求人を探そう

ここまで説明した通り、頑張ったら給与を上げられるわけではありません。本当に給与アップを狙いたいのであれば、利益率が高い業界の求人をしっかりと探して応募していくことが重要です。利益率が高いということは、物理的に割り避ける余地があるということ。そういったところで頑張り、評価されるのであれば、給与は上がる余地があります。但し、利益を給与に分配するかどうかは企業文化や状況によっても異なります。そのためにしっかりと見ていきたいのがその会社の給与テーブルです。職位、職種ごとにいくらが賃金として定められているのかという情報です。これがあるところは、キャリア形成のための土台を作っており、また、しっかりと目標を達成する毎に報酬が支払われる可能性が高い会社といえます。その情報を見た時に、自分の希望金額が達成可能であることがわかれば、その企業の求人はすぐにでも応募すべきものです。

ただ、一つ注意が必要なのが給与欄のなかに書かれていることがある「ロールモデル年収・月収」というものです。26歳、入社3年目、月給30万(諸手当込み)、年収600万円など、それがだれで、どういう内訳でその収入が達成できたのか不明瞭で、雇用契約の前提として職位や職種ごとの給与表示、説明もない中での起債だとすると、ただの釣りである可能性もあり、しっかりと確認する必要はあります。給与テーブルとして明確になっているもので、就業前に説明がある場合は、その点、かなり安心できる企業といえます。

もし、あなたが給与を本気で上げていきたいと思っているのであれば、業界と職種にこだわって仕事を探していきましょう。きっと将来のあなたを幸せにしてくれるはずです。

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