吉野家で正社員で働こうと考えている人なら知っておきたい、牛丼業界での競合比較から見えてくる働く人に求められていること

飲食業界の中でも世間の注目度が高い牛丼業界。その中においても老舗企業ともいえるのが吉野家

飲食、外食の業界はファミリーレストランから居酒屋やカフェなど様々な形態がありますが、そうした中でも世間の注目度が非常に高い牛丼業界。世の中に対する影響が表れやすく、テレビやネットなどのニュースでも取り上げられることの多い業界です。そうした牛丼の世界で老舗ブランドとなっている吉野家は1958年に創業した歴史のあるお店。業界の上位の松屋でも1966年、すき家は1982年となっており、吉野家はまさに日本の牛丼業界を黎明期から作り上げてきたリーダー的な存在といえます。

これまでの吉野家の歴史のなかで、特に大きなものは1980年の会社更生手続きが行われたことで事実上の倒産を経験しています。当時、吉野家は拡大路線をひた走る中で、飲食業としての本質である牛丼そのものの品質に対するこだわり、飲食業に求められるサービスなどが大きく低下するなどし、顧客離れがおきていました。この経験をもとに、その後の吉野家は品質、サービスに対する独自のこだわりを持ち続け、現在の実直な経営スタイルを確立させていきます。

吉野家、そして牛丼業界をとりまく環境と新たな動き

現在、牛丼業界は国内における成長路線を切り替え、適正な投資と回収を行う調整のフェーズに入ってきています。その一方で、牛丼以外の品目を取り扱うブランドへの挑戦であったり、海外展開などはこれまで以上に積極的な状況にあります。吉野家も例外ではなく、国内における新規出店などへの積極的な姿勢は抑えられ、海外志向が強まっています。 国内店舗数は直近大きな数字の変化はなく約1200店舗ほどを維持する状態が続いています。対して海外の店舗展開では、毎年100店舗ほどの増加を続け、直近では1000店舗近くに達するなど、近い将来に国内店舗数を上回ることが予想されています。

海外展開のなかでも吉野家が特に力をいれているのがアジアで、その中でも中国、東南アジア諸国に特に力が入っています。こうした海外展開は吉野家以外の牛丼チェーンも行っており、牛丼業界は国内以上に、海外での事業展開が企業としての結果を左右する状態になりつつあります。

最近の吉野家の売上や業績

2020年2月期の最新の第1四半期は見事に黒字へと転換できたと発表。 数字としては売上が527億9900万円、営業利益が10億4400万円、前年度は最終赤字60億円から急激に回復させた、見事なものとなりました。その立役者ともなったいわれるのが、新メニューなどですが、実際にはそうした表面的なものだけなく、非効率なオペレーションや人材育成、採用等の問題を、昨年度中に膿を出して改善した結果が表れ始めている状態だと考えれます。

前期までの直近3期の数字は以下のとおりですが、2019年2月期は60億円の赤字というインパクトのある数字で市場の内外で話題となりました。数字だけで見ていくと赤字というのはインパクトがありますが、売上は増収であり、調整の年だったという見方をすることもできます。ただ、気になるのは同業他社と比較しても低い利益率です。海外が拡大する市場ではあるものの、国内は頭打ちの状態であることを考えると、利益率はより一層の改善を行いたいはずです。

決算期2019年2月期2018年2月期2017年2月期
売上高2023億8500万円1985億300万円1886億2300万円
営業利益1億400万円40億1900万円18億6500万円
経常利益3億4900万円46億400万円27億5000万円
当期利益▼60億円14億9100万円12億4800万円
有利子負債347億400万円297億900万円314億8700万円
自己資本比率43.90%49.50%49.40%
総資産経常利益率0.31%3.99%2.43%

吉野家で正社員で働こうと思ったら考えておくべきこと

吉野家は歴史がある巨大外食チェーンの企業です。そのため正社員で働くといっても、かなり多様なキャリアがあるため、自分がどういった仕事をしていきたいのか、どういう道を歩みたいのかをしっかり考えて臨む必要があります。外食チェーンは、店舗拡大を行う上で、現場の労働力の多くをアルバイト採用でまかないますが、店舗を管理する責任者、そしてビジネスをエリアレベル、会社レベルでみていくのは正社員にまかせられています。この時、現場志向が強い人と、経営志向が強い人では、初期は同じ仕事をしていたとしても、日々考えるべきこと、そして学ぶべきことは異なってきます。自分が望むキャリアがどういうものか、そしてそれを叶えるために今の吉野家にどう貢献できるのか、そこをしっかりと考えて実践していきましょう。

また、少し前までは外食企業といえば海外転勤などはありえませんでしたが、現在、そしてこれからの時代、外食大手で正社員として働くのであれば常に海外で仕事をすることを頭にいれておく必要もあります。そのための準備を続けることも、より良いキャリアを築いていくために進めていきましょう。

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